さ行 用語集
さ行
さ行の用語集
- 【サービス担当者会議】
- 的確な援助を行なうために、介護サービスの実務者が集まる会議のことです。
- 【作業療法】さぎょうりょうほう
- リハビリテーションのひとつの方法です。身体や精神に障害のある人が身体能力や社会適応能力の回復、精神機能の改善を目指し、手芸やゲーム、工作などの作業を行うことをいいます。
- 【作話】さくわ
- 認知症状の一つで、本人に悪気はありませんが、自分が経験していないことを、経験したように話してしまうことです。
- 【座位】ざい
- 座った姿勢。上半身を起こした状態。
- 【在宅介護】ざいたくかいご
- 介護が必要な高齢者や障害者などに、ホームヘルパーなどの専門家や家族が、日常生活をサポートすることです。
- 【在宅支援】ざいたくしえん
- 自宅での生活がしやすいように、要介護者や家族を支援する取組みのことです。介護保険制度で、訪問介護、通所介護、短期入所生活介護、住宅改修費などの費用を支給します。
- 【残存能力】ざんぞんのうりょく
- ある機能が損なわれても、残された別の機能が能力を発揮する可能性があることです。近年のリハビリテーションでは、残存能力を見つけ伸ばすことが重視されています。
し行の用語集
- 【視覚障害】しかくしょうがい
- 視覚機能が何らかの原因で障害を受けることです。視力障害や視野障害、色覚異常などがあります。
- 【支持基底面積】しじきていめんせき
- 身体を支えるための面積のこと。体位変換や移乗などの際に、介護者は安定して介助ができるように、左右の足の間隔を広げて支持基底面積を広くとります。
- 【失禁】しっきん
- 排せつ機能の障害によって尿や便が漏れること。本人の意思とは関係なく無意識で起こります。直腸などの障害によるものや、尿道、膀胱、排尿・排便に関する神経系の障害によって起こることもあります。
- 【失見当識】しつけんとう
- 記憶障害のひとつで、認知症の初期段階で見られます。場所や時間、他人の識別、自分の今の状況が認識できなくなります。
- 【失語症】しつごしょう
- 脳の損傷によって、言語機能が障害を受けた状態をいいます。ブローカ失語、ウェルニッケ失語、健忘失語があります。
- 【小規模多機能型居宅介護】しょうきぼたきのうがた
- 利用者のニーズに合わせたサービスを行う拠点です。デイサービスを中心とし、利用者の必要性に応じてデイサービスの時間を延長したり、家庭を訪問してホームヘルプサービスを行ったり、またショートステイも行うことができます。
- 【ショートステイ】
- 在宅の要介護・要支援者が老人短期入所施設や、特別養護老人ホームなどの福祉施設に一時的に入所し受けるサービスのことです。
- 【失認】しつにん
- 精神や末梢神経、感覚器に障害がないにも関わらず、物や音、重さ、形を認識できない状態を指します。
- 【償還払】しょうかんばらい
- 利用者がサービスを受けた全額の費用を事業者に支払った後、自治体に申請して自己負担分を除いた額を払い戻す制度です。
- 【視力障害】しりょくしょうがい
- 眼の機能、能力の障害のこと。全盲と弱視(ロービジョン)の2種類があります。両眼の視力の合計によって1~6級に認定されます。
- 【心筋梗塞】しんきんこうそく
- 冠状動脈から血液が流れなくなり、心筋に栄養や酸素が不足して、心筋細胞が壊死する疾患です。胸の傷みが持続する症状が徴候といわれています。
- 【心不全】しんふぜん
- 心臓の機能が低下し、血液を十分に全身に送り出せない状態になること。高血圧や不整脈、虚血性心疾患などが原因です。
- 【心房細動】しんぼうさいどう
- 高齢者の不整脈のうち最も多い症状です。心臓の心房が小刻みに震えることによって、脈拍が乱れます。心臓弁膜症や心不全などがあると、心房細動になりやすいといわれています。
- 【若年性認知症】じゃくねんせいにんちしょう
- 若年性認知症ともいいます。40歳ごろから65歳未満で発症する初老期認知症のことです。脳血管性認知症の人が多いといわれています。
- 【受容】じゅよう
- 介護者や相談者の価値観で判断するのではなく、利用者の行動や考え方を尊重し、本人のあるがままの状態を受け入れること。
- 【褥瘡】じょくそう
- 床ずれのこと。寝たままで同じ姿勢をつづけた場合に、身体の一部が圧迫され血液の流れが低下して起こります。
- 【身体介護】しんたいかいご
- 入浴、排泄、着替えなど、直接要介護者の身体にふれて行なう介護のことです。
す行の用語集
- 【睡眠障害】すいみんしょうがい
- 不眠症や、いびき、歯ぎしり、頻尿、寝言のほか、睡眠時無呼吸症候群、睡眠時遊行症などの種類があります。
- 【ストマ】
- 人工肛門、人工膀胱の排泄口の呼び名です。神経がなく痛みを感じないので、使用者は傷つかないように取扱いに注意する必要があります。
- 【スロープ】
- 階段のような段差ではなく、なだらかな勾配があり、車いすで利用可能な通路のことです。バリアフリー対策のひとつとして利用。
- 【随意運動】ずいいうんどう
- 歩く、手を上げるなど、自分の意思で行う運動のことです。心臓の動きなどは不随意運動と呼ばれます。
せ行の用語集
- 【生活習慣病】せいかつしゅうかんびょう
- 糖尿病や脂質異常症(高脂血症)、高血圧、脳卒中、がん、気管支炎などのこと。食事や運動、喫煙、飲酒といった生活習慣の影響で発症する病気です。
- 【生活援助】せいかつえんじょ
- 在宅の高齢者宅の掃除、洗濯、買物、料理など家事一般を援助すること。一人暮らしの場合や家族が家事を行うのが困難な場合に実施されます。
- 【生活相談員】せいかつそうだんいん
- 福祉施設の利用者や家族の介護に関する悩みの相談に応じ、アドバイスや支援を行なう専門の職員のことです。
- 【清拭】せいしき
- 温かく濡れたタオルなどで身体を拭き、清潔さを保つことです。入浴できない人のために行ないます。
- 【整容】せいよう
- 高齢者や介護が必要な方の洗髪、着替え、つめ切り、整髪など身だしなみを整えること。
- 【喘鳴】ぜいめい
- 呼吸の際、空気が通過するとき、ゼイゼイ、ヒューヒューと雑音を発する状態。期間や気管支が狭くなることが原因。
- 【脊柱管狭窄症】せきちゅうかんきょうさくしょう
- 介護保険の特定疾病のひとつです。脊髄が通る脊柱管が狭くなり、歩きにくくなったり、足のしびれや痛みなどが起こります。
- 【摂食機能障害】せっしょくしょうがい
- 食べ物を口に入れてから飲み込むまでに、障害(神経筋障害)が生じることをいいます。
- 【切迫性尿失禁】せっぱくせいにょうしっきん
- 膀胱に少し尿がたまっただけで、膀胱が勝手に収縮し、強い尿意を感じて起こる尿漏れのことです。
- 【背抜き】せぬき
- 背中とシーツの間に生じたズレを直すために、身体を起こして背中を一時的に浮かせることです。褥瘡予防につながります。
- 【仙骨】せんこつ
- 背骨の下で骨盤の中央にある骨のこと。仙骨の上の皮膚に、褥瘡ができやすいといわれています。
- 【尖足】せんそく
- 足指の関節が伸びた形で変形し、かかとが床につかない状態になること。足の裏全体を地面につけることができないため、立ったり歩いたりすることが困難になります。
- 【せん妄】せんもう
- 脳の機能が一時的に低下し、意識混濁や幻覚、錯覚、不安、興奮などの状態になります。意識障害のひとつです。
- 【舌下錠】ぜっかじょう
- 舌の下に薬を置き、口腔粘膜から成分を急速に体内に吸収させて効果をもたらす錠剤。代表的なものに狭心症の治療薬があります。
- 【舌根沈下】ぜっこんちんか
- 意識障害に陥ったときに、弛緩した舌が咽頭のほうに落ち込んでしまい、気道閉塞を起こすこと。
そ行の用語集
- 【側臥位】そくがい
- 横向きに寝た状態です。床ずれ防止には、クッションや枕を背中や足の間に入れると効果的です。
- 【足浴】そくよく
- お湯で足を洗う事。指の間を丁寧に洗い水気をよく拭き取ります。足全体をマッサージするように洗うと血行がよくなります。
- 【咀嚼】そしゃく
- 食べものを上手に噛みくだくこと。歯や舌、あご、頬などを動かして噛むことで、食べものを唾液と混ぜ合わせて胃に送ることができます。